2001年 J2第44節 仙台VS京都戦
5月30日の土曜日、NHK仙台放送局ローカルで、今だから見たい宮城スポーツ名シーンとして、仙台のJ1初昇格が決定した試合が放送されました。
西京極の奇跡
2001年 J2第44節 京都パープルサンガVSベガルタ仙台
アウェイ西京極陸上競技場での試合です。
現在、京都サンガF.C.と少し名称が変わっています。若い人だと、パープルサンガという呼び名を知らない人もいるのでしょうか?
2001シーズンは昇格枠が2チーム。第43節までに京都のJ2優勝、J1昇格が決定。最終節で残りの1枠を3チームで争う展開となっていました。
1位 京都 勝点 84 得失点差 +32
2位 山形 勝点 80 得失点差 +23
3位 仙台 勝点 80 得失点差 +21
4位 大分 勝点 77 得失点差 +23
当時はリーグ戦でも延長戦があり、延長Vゴール勝ちで勝ち点2が与えられるというレギュレーションでした。
仙台は甲府、鳥栖と下位チームにまさかの連敗。自力昇格の可能性をなくして、首位京都とアウェイでの試合という厳しい状況に立たされます。
2位山形はホームで川崎との対戦。仙台はこれを上回る結果を出さなくてはなりませんでした。
山形が90分以内で勝利する場合には、仙台は90分以内で勝利し、かつ得失点差で逆転する必要があったために複数ゴールが欲しいという状況でした。
85分まで仙台0-0京都、一方山形0-0川崎。
そのとき、仙台はマルコスがゴールを決めて待望の先制点!
と思われましたが、その前にファールがあってプレーは切れているとの判定で、ゴールは取り消しに。
もう、ツキに見放されたかに思われた後半アディショナルタイム、岩本のトーキックによるセンタリングを山田がヘッドで前線へ、そのボールを財前がダイレクトボレーでゴール左上に叩き込んで、今度こそ文句なしの先制ゴール!
そのゴールで仙台は1-0で90分以内に勝利。一方山形は0-0のまま延長に突入、勝点で仙台を上回れなくなり、仙台がJ1昇格を決めたのでした。
この試合の当時、僕は中学生でした。
ミヤギテレビで仙台VS京都、NHK総合かBS1で山形VS川崎の試合をやっていたことを覚えています。
仙台戦はそわそわしてじっと見ていられず、時間としては山形戦の方を長く見ていたような気がします(笑)
マルコスのゴールが認められなかったときは、もうダメかと思ったのをよく覚えてます。財前のゴールが決まったときは、とにかくうれしかった。
試合が終わって、テレビを消して、来年仙台がヴェルディやアントラーズ、マリノスなどと試合できるんだなと考えていたら、涙が止まらなくなっていました。
生まれて初めてのうれし泣きでした。
その試合を、もう一度すべて見られたのは本当にうれしかったです。
そして贅沢にも、当時CBとして先発していた渡邉晋前監督の解説つき。理路整然とした解説に、当時の自分へのダメ出しや裏話も加えた再放送は90分楽しく見られました。
我が家のHDDにもばっちり録画。永久保存版になりました。
「西京極の奇跡」
この試合がこう呼ばれていることは知りませんでしたが、間違いなく多くのサポーターが歓喜し、仙台の歴史が変わった試合であることは間違いありません。
あれから19年。その時代を知らない若い世代のサポーターもたくさん出てきていると思うのですが、とにかくあの熱狂はすごかったのです。
余談ですが、後日僕の中学校では保健体育の期末テストに、最終戦でゴールを決めた選手は誰かという問題が出ました。
知っている人にはサービス問題、興味ない人には難問。マルコスと答えて間違った人が多くいました。
出題として適切だったかはわかりません(笑)ただ、当時の仙台市民にとって、高橋尚子さんがマラソンで金メダルをとったことと同じくらいのビッグニュースだったと思っています。
当時リアルタイムで見ていた方、どうでしょうか?
ただ、当時の熱狂は思い出すといいものですね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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